Shokei Gakuin University and Women's Junior College Library
尚絅学院大学図書館の所蔵を、「クリスマス」というキーワードで
検索すると、たくさんの資料がヒットします。

さらに、タイトルに「クリスマス」という表記がなくても、物語の中で
クリスマスのシーンがある図書もたくさんあります。


今回は、クリスマスのシーンがあり、かつ誰でも知っているような
絵本や児童文学を皆さんにご紹介します。
クリスマスに絵本を読みませんか?
● “A Christmas carol” Charles Dickens, illustrated by John Leech

 誰もが一度は耳にしたことがあるであろう有名なクリスマスの小説です。今年は映画が公開されているため、映画館でポスターを見かけた方も
 いるのではないでしょうか。





 クリスマス・イブの夜、吝嗇家で有名なスクルージの元に、昔一緒に仕事をしていたマーレイの亡霊がやってくる。スクルージと同じような性格だった
 マーレイは、死後の世界で苦しんでいる自分とスクルージに同じ道を歩んで欲しくないと告げ、さらにスクルージを改心させるために三人の精霊が
 訪れることを告げる。
 さて、夜になり、スクルージが自宅へ帰ると、マーレイが告げたように一人目の精霊が現れる。
 精霊はスクルージにどんなことをするのか―――



 ”A Christmas Carol”が発表されたのは1843年のイギリスです。

 図書館で所蔵しており、いちばん古い”A Christmas Carol”は、Hodder & Stoughton社から出版されたものです。
 恐らく、20世紀初めのものではないかと思われます。



 今回は、初版のイラストも一緒に展示しております。


●“Little Women” Louisa M. Alcott

 日本では『若草物語』と題されて出版されています。19世紀後半の南北戦争時代のアメリカを舞台にした、ピューリタンであるマーチ家の
 四姉妹を描いた作品です。

 第二章に“A Merry Christmas”というクリスマスの四姉妹の話が描かれています。
 クリスマスの朝、四姉妹が目を覚ますと、枕元には聖書のプレゼント。
 四姉妹の母からのプレゼントでした。その後、四姉妹はあわただしいクリスマスの朝を迎えたあと、素敵な夜を過ごします。

 19世紀後半のアメリカの一般家庭のクリスマスの様子をうかがうことができます。
●『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル

 「『不思議の国のアリス』の中にクリスマスのシーンなんてあったっけ?」なんて思われるかもしれません。

 クリスマスのシーンはありませんが、ルイス・キャロルが最後に訂正を行い、発売された1897年版の巻末に、
 「クリスマスのあいさつ(ある妖精から、子どもへ)」と題された挨拶状が掲載されています。

 また、1871年のクリスマスに出版された版には、別刷りで「『不思議の国のアリス』を読んでくださったすべての子どもたちへ」という、
 ルイス・キャロルによる挨拶状が掲載されています。
●『サンタクロースからの手紙』J.R.R.トールキン 著, ベイリー・トールキン編

 『指輪物語』のトールキンが、サンタクロースになり代わり、20年以上にもわたって4人の子どもたちに書き送った手紙です。

 サンタクロースは、自分の住んでいる家のこと、友人のこと、北極のことなど、楽しいこともはらはらすることも織り交ぜて、
 絵入りで手紙を書いてくれました。手紙は、サンタクロースがやってきた翌朝に家の中で見つかったり、郵便屋さんが持ってきたりしてくれました。
 そして、子どもたちがサンタクロースへ宛てた手紙は、知らないうちになくなっていたといいます。

 徐々にサンタクロースの家には仲間たちが増えていきます。
 はじめのうちは助手の北極熊のことだけでしたが、雪のエルフや赤いノーム、雪人(ゆきびと)、洞穴熊、助手の北極熊の甥など…。
 トールキンの子どもたちには、サンタクロースからだけではなく、この仲間たちからの手紙も届くことがあります。

 ゴブリンたちとの戦いの様子が描かれるのは、やはりトールキンゆえに、といったところでしょうか。
●『クリスマスまであと九日セシのポサダの日』 マリー・ホール・エッツ、アウロラ・ラバスティダ

 この本は、メキシコのお祭・ポサダ(Posada)の様子を描いた作品です。
 ポサダとは、メキシコのクリスマス前の9日間に行われるお祭で、聖母マリアとヨセフがお産のために宿(スペイン語で”Posada”)を
 求めて巡礼したことに由来するそうです。

 なかなかお目にかかることができない南米のクリスマスを、絵本を通して体感してみませんか?



 ♪一緒に読んで欲しい本♪

 『馬小屋のクリスマス Jul I Stallet』 アスリッド・リンドグレーン

 こちらは、イエス・キリストの誕生をモチーフにした、リンドグレーンによる物語です。
●『輝きの季節 ターシャ・テューダーと子どもたちの一年』ターシャ・テューダー

 著者であるターシャ・テューダーが、子どもたちと準備をし、楽しんだ年中行事が綴られている作品です。
 日本ではなかなか見ることができない、昔のアメリカの年中行事を絵本で知ることができます。
 もちろん、クリスマスの様子も描かれています。

 同著者の『コーギビルのいちばん楽しい日』は、著者の子ども時代である1920年代のクリスマスを元に描かれているので、
 興味のある方は、こちらも一緒に読んでみてはいかがでしょうか?
●『ハリー・ポッターと炎のゴブレット・下』 J.K. ローリング

 こちらは本で読んだ方や映画で観た方も多いのではないでしょうか。
 今回は、『クリスマス・ダンスパーティ』という章タイトルがある第4作目をご紹介します。
 男子学生たちが気になる女子学生をダンスに誘うという、ヨーロッパでのダンスパーティの様子が描かれています。

 主人公であるハリーをはじめとする男子学生たちだけではなく、女子学生たちもの男子学生たちの行動に興味津々。
 ハリーとロンは、それぞれの意中の女子学生にダンスの誘いを申込むことができるのでしょうか?

 第6作目である『ハリー・ポッターと謎のプリンス』にもクリスマス・ダンスパーティの様子が描かれています。
◆展示している絵本・児童文学
  書   名 著 者 名 初版出版年 請求記号
1 くるみわり人形 ホフマン 1816 909/H
2 クリスマス・キャロル  チャールズ・ディケンズ 1843 933.6/D
3 もみの木 アンデルセン 1845 909/A
4 Little women Louisa M. Alcott 1868 933.6/A
5 愛蔵版 不思議の国のアリス ルイス・キャロル 1871 933/C
6 クリスマスのまえのばん クレメント・ムーア 1882 909/H/45
7 青いガーネット(シャーロック・ホームズの冒険・3) アーサー・コナン・ドイル 1892 933.7/Do/3
8 グロースターの仕立て屋 ポター 1903 909/P/15
9 たのしい川べ : ヒキガエルの冒険 ケネス・グレーアム 1908 993.2/G
10 サンタ・クロースからの手紙 J.R.R.トールキン 1920- 909/T
11 ババールとサンタクロース ジャン・ド・ブリュノフ 1941 909/B
12 とびきりすてきなクリスマス リー・キングマン 1949 933.7/K
13 まりーちゃんのくりすます フランソワーズ 1953 909/F
14 クリスマスの女の子 : 四つの人形のお話・1 ルーマー・ゴッデン 1958 933.7/G
15 クリスマスまであと9日 セシのポサダの日 マリー・ホール・エッツ、アウロラ・ラバスティダ 1959 909/E
16 パディントンのクリスマス マイケル・ボンド, ペギー・フォートナム 1959 933.7/B/2
17 おもしろ荘の子どもたち  アストリッド・リンドグレ-ン 1960- 949.837/L/20
18 馬小屋のクリスマス Jul I Stallet アストリッド・リンドグレ-ン 1961 909/Li
19 ぐりとぐらのおきゃくさま 中川李枝子・山脇百合子 1967 909/Y
20 さむがりやのサンタ レイモンド・ブリッグズ 1973 909/B
21 輝きの季節 : ターシャ・テューダーと子どもたちの一年 ターシャ・テューダー 1977 909/T
22 グレイ・ラビットのクリスマス アリソン・アトリー 1980 909/U
23 おもいでのクリスマスツリー グロリア・ヒューストン 1988 909/H
24 ハリー・ポッターと炎のゴブレット・下 J.K.ローリング 2000 933.7/R/4-2
今回紹介した本以外にも、
クリスマスを題材にした作品はたくさんあります。


勉強の息抜きに、読んでみてはいかがでしょうか。

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梅だより29号
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